介護スタッフの雇用環境
介護スタッフの人手不足は深刻です。要介護者が増加するのに新規採用することが難しい雇用に関する問題があります。決して離職率が問題になっているわけではありません。介護職員の初任給が低く社会的評価も低いことが関係しています。
介護事業所の規模が大きいほど利益率が高く、介護スタッフの給与が高くなる傾向が見られます。離職率も低くなっています。介護企業における規模の経済が働いているのです。大手の事業所はそれなりに人員も確保できており雇用情勢も悪くないのです。介護職員の年齢などを加味した給与の増額や採用活動をすれば有資格者の募集もおおくなることが期待できます。
一律での給与の増額では離職率増加の歯止めはかからなくなります。新規職員が採用できるような大規模介護施設と同じような職場環境が確保されれば情勢は変わってくるはずです。介護サービスの人手不足解消には規模の大きさより働く人の環境を変える努力をして働き甲斐をもっと見つけられるようにすることが大切です。
気になる介護スタッフの職場環境。ちゃんと休みはあるのか?
急激に進んでいる少子高齢化の中で需要が高まっている職種である介護スタッフですが、その社会情勢とは裏腹に人手不足が叫ばれているのが現状のようです。人が集まらない理由として「休日数」や「休日なのに出勤するよう連絡が来る」といった点が取り上げられることが多く、今後介護職を目指される方にとっても気になる点でしょう。
介護スタッフとなり働く以上、一般企業とは少し異なった勤務形態で働くことが求められる職場である事は避けようがなく、遅番・早番はもちろん夜勤や突然の勤務変更などもある程度は心得なくてはならない面もあるようです。しかしきちんと「仕事」として介護に取り組んでいる以上必ずお休みは必要であり就職の際にこの点を妥協する必要はありません。きちんと配慮し月8日の休日を定めている職場も存在しています。「慈善事業」ではないのですからそうした職場環境改善や従業員に配慮している職場を選ぶようにしましょう。
雇われる側がこうした点で妥協してしまうと業界全体で、従業員に無理を強いるようになる事につながります。「休み」については自分の納得できる待遇を要求すべき点であると考えましょう。